コラム

  • HOME
  • コラム
  • 肌の再生医療とは?効果や費用とおすすめの治療方法とデメリットまでわかりやすく簡単に解説!

肌の再生医療とは?効果や費用とおすすめの治療方法とデメリットまでわかりやすく簡単に解説!

  • Twitter
  • Facebook
  • Line

院長 黒木 良和

九州大学医学部卒
九州大学大学院修了 医学博士
川崎医療福祉大学客員教授
元神奈川県立こども医療センター所長
元聖マリアンナ医科大学客員教授

肌の再生医療とは、肌細胞を増やすことができる唯一の治療方法です。他の美容法と違い、根本的な治療ができるため、注目を集めています。しかし、費用も高額と聞き、実際に治療を受けてみようと行動を起こせない人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、肌の再生医療の効果や仕組み、かかる費用、メリット・デメリットなどをくわしく解説していきます。

肌の再生医療とは?効果が知りたい!

肌の再生医療

肌を作っているコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸・タンパク質などは、年齢とともに低下していきます。すると、シミやシワ、たるみなどの肌トラブルが起こりやすくなります。

肌の再生医療とは、人間の持つ自然治癒力や外部から肌を守る力を活かし、美肌を持続させることを目的とした治療です。幹細胞治療とも呼ばれています。

まずは、どのような効果があるのか見ていきましょう。

根本から肌を若返らせることができる

肌のハリやうるおいを取り戻す方法は、ヒアルロン酸注入やボトックスなど他の治療でも行えますが、持続期間があるため、何度も行わなくてはなりません。

肌の再生医療は、肌の根本から若返らせることができる治療です。

即効性はないものの肌の働きがよみがえることで、徐々にシワやシミなどが改善されていきます。

老化を遅くすることができる

肌の再生医療を行うと、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸・タンパク質を生成する機能が高まるため、老化速度を遅くすることが可能です。

肌が持っている力を回復させることができる唯一の治療法といわれています。

美肌を持続させる効果も

今は肌の悩みが少ないという人も、肌の再生医療を行うことで、美肌を持続させる効果が期待できます。

幹細胞が増えることで、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸・タンパク質が、正しく生成されるからです。

肌の再生医療はどんな治療をするの?

肌の再生医療

いくら若返る、肌がきれいになるといわれても、痛みを伴ったり、治療していることが周りにバレてしまったりするのは避けたいところ。

肌の再生医療は、具体的にどのような治療をするのか見ていきましょう。

皮膚の一部を採取して細胞を増やす

まずは皮膚の一部を採取します。日焼けなどの影響を受けることが少ない耳の裏から、少しだけ皮膚を取ります。採取するのは、米粒程度。多くても小さじ一杯分といわれているので、傷跡も気になりません。

縫合する必要もなく、麻酔を使用するので、治療中も痛みを感じることはありません。

採取した皮膚から、細胞を取り出して培養します。その数はなんと10,000倍。一度採取して保管をしておけば、他の部位が気になったときにも若い細胞を使うことが可能です。

増やした細胞を肌に戻す

増やした細胞を、注射器を使って肌に戻します。移植の際も、麻酔を使用するので、ほとんど痛みは感じません。

注射針を刺すことで赤くなったり、腫れたりすることはありますが、メイクで隠せる程度で2~3日で引いてきます。

細胞が増えることで、肌の力がよみがえり、ハリやうるおいが戻る仕組みです。

肌の再生医療は安全? 

肌の再生医療

肌の再生医療は、自分の細胞を増やして戻すので、副作用のリスクが極めて少ないといわれています。

また、美容整形と違い、レーザーやメスで肌を傷つけるということもありません。そのため、不自然な仕上がりになることもほとんどないのが特徴です。

ゆっくりと肌が再生され、その後数年効果が持続します。

他の美容医療と同時に行うこともできますが、おすすめできないものもあるので、必ず医師に相談するようにしましょう。

肌の再生医療の費用は?

肌の再生医療

根本治療ができる肌の再生医療。魅力的ではありますが、気になるのは費用ですよね。

肌の再生医療の料金は、カウンセリングのみの場合は無料で受けられることが多くなっています。

治療に進む場合は、病院によって異なりますが、細胞抽出料金と細胞移植料金がかかり、細胞を保管する場合は、保管料もかかることがあります。

細胞抽出料金で500,000円前後、細胞移植料金は量によって異なりますが、1ccにつき150,000円前後。

目安としては1ccでほうれい線の左右に移植できる量くらいのため、さまざまな部位に行いたい場合は、さらに費用がかかります。顔全体では4ccほど必要になります。

若い状態の細胞を保管しておけば、20年後にまた受けたいとなったとき、その細胞を使うことができますが、保管料は1ヶ月10,000円程度です。

この他にも、血液検査料や施術技術料など、別途費用がかかるため2,000,000円前後はかかると考えた方がいいでしょう。

肌の再生医療が高額な理由

肌の再生医療の費用が高い理由は、細胞を培養し保管するには高度な設備と管理を必要とするからです。細胞を扱う施設は、外部から遮断され、無菌状態を保つ必要があり、またプロフェッショナルな人材も欠かせません。

そのため、安価な金額での治療は難しいのです。

肌の再生医療の効果はどのくらいで実感できる?

肌の再生医療

肌の再生医療は、細胞を移植してから、すぐに効果があるわけではありません

移植をしてから、肌を作る成分が増えるまでの時間がかかるからです。

個人差がありますが、3ヶ月から半年くらいで効果が実感できるようになってきます。

ダウンタイムはどのくらい?

先ほども少し説明しましたが、注射針を刺すことで赤くなったり、腫れたり、内出血が起こることはありますが、数日でなくなります。

赤みや腫れも、メイクで隠せる程度のものなので、心配はいりません。

他の美容法はどのくらいで効果が表れる?

肌の再生医療

肌の再生医療と他の美容法では、効果が実感できるまでに以下のような差があります。

  • ヒアルロン酸 即効性あり
  • ボトックス 1~2週間
  • 高周波、レーザー 1~3ヶ月
  • PRP療法 2~3ヶ月

このように他の治療法の方が、効果の実感は早いですが、持続期間が違います。

個人差はありますが、ヒアルロン酸やボトックス、レーザーなどは半年前後、PRP治療でも2~3年といわれており、根本治療ができるのは肌の再生医療だけなのです。

肌の再生医療ができる部位

肌の再生医療

肌の再生医療は、顔全体に行うことができます。施術できる主な部位は以下の通りです。

  • おでこ
  • 眉間
  • まぶた
  • こめかみ
  • 目のクマ
  • 目尻
  • ほうれい線
  • ゴルゴライン
  • 口元
  • マリオネットライン
  • ニキビ跡

他にも老化が気になる部分への移植が可能なので、病院で相談してみましょう。

肌の再生医療のメリット

肌の再生医療

リスクの少ない肌の再生医療にはさまざまなメリットがあります。

美容整形では得られない魅力を見ていきましょう。

細胞の保管が可能

細胞は冷凍して保管しておくことが可能。

40代のときの細胞を保管しておけば、60歳になっても若いときに摂取した細胞を使って治療することができるのです。

年齢制限がない

「若いころの細胞を保管しておかないと無理なの…?」と考えている人もいるかもしれませんが、肌の再生医療に年齢制限はありません

いくつになっても自分の細胞を増やし、移植することができます。

副作用がほとんどない

先ほども安全性についてご説明しましたが、自分の細胞を使用するため、拒絶反応がなく副作用がほとんどありません

効果を実感するまでは、少し時間がかかりますが、急激な変化があるわけではないので、周りにも変化に気づかれにくく、シワやたるみなどの悩みが改善されていきます。

いいことばかりではない?肌の再生医療のデメリット

肌の再生医療

いいことが多い肌の再生医療ですが、デメリットがないわけではありません。

肌の再生医療のデメリットも学び、自分に合った美容法を見つけることも大切です。

お金がかかる

肌の再生医療のデメリットは、なんといっても費用が高額なことです。

保管をしない、治療を何度も継続させたいとは思わないといった場合でも、2,000,000円前後は用意しなくてはなりません。

ただし、移植した肌細胞は数年にわたり活動するため、長い目で見ると割高ではないといえるでしょう。

効果を実感するまでに時間がかかる

美容整形のように、治療を受けても急激に変わることはありません

コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸・タンパク質が生成されることで、肌の悩みが改善されていくため、ゆっくりと効果が表れるのが特徴です。

すぐに改善したいという人には不向きかもしれません。

遅くとも半年ほど経つと効果が表れるため、なかなか実感できない場合は、医師に相談しましょう。

また、20代は肌細胞の減少がほとんどなく、効果を感じられないことも。減っていない状態の肌に補充しても、それ以上増えることはないからです。

年齢制限はありませんが、肌の再生医療は加齢による悩みに効果的といえます。

まとめ

肌の再生医療

さまざまな美容法がありますが、根本治療ができるのは、肌の再生医療だけです。肌を若返らせ、老化を抑える効果が期待できます。

自分の細胞を使用して肌細胞を増やすので、安全性が高く、ほとんど副作用もありません。

メリットが多い肌の再生医療ですが、すぐに効果を得たいという人には不向き。また、費用が高額であることもデメリットの一つです。

しかし、何度も行うことが必須である他の美容法にくらべ、肌の再生医療は根本治療ができることや、細胞を保管しておくことでまた気になる悩みが出てきたときに、若いころの細胞を使用して治療することができることを考えると、一概に高いとは言い切れません。

肌の再生医療に年齢制限はないため、いつまでも健康で美しい肌を目指したいという人は、検討してみてはいかがでしょうか。

理想の美肌を手に入れられるかもしれません。

おすすめの記事

最近の記事

Scroll Top